【胸郭出口症候群】首と肩こりに腕の重だるさと鈍痛で手術の可能性もあった症状が改善

胸郭出口症候群で来院された女性（40代/美容師）の改善事例をご紹介します。

主訴（来院時の症状）

首から肩にかけての重度のコリ感や腕全体の鈍痛が主訴。大きな運動制限はないが、仕事中に腕の感覚が鈍くなる頻度が多い。頭痛や不眠の症状も併発。

立位の姿勢での外側荷重の姿勢が顕著で、患側の巻き肩と足の裏の外側に肥大したタコを確認。

来院に至るまでの経緯

仕事中に腕の違和感と鈍痛が頻発し医療機関を受診。胸郭出口症候群と診断されしばらく通院するが、薬を服用することに抵抗もあり、手術の不安も頭をよぎり始める。他の方法はないかと考えていた時に同僚からの勧めで当院に来院する。

美容師の仕事なので腕を使えないことに大きな不安を抱えており、早期の回復を希望している。

検査と所見

初回検査結果は以下の通り。

検査結果の分析により、外側過荷重と巻き肩起因の神経障害と血流障害と判断。

施術内容と経過

立位姿勢の矯正と上半身への血流促進を最優先とした姿勢矯正と頚部、肩部および上腕部の血流促進・賦活に重点を置いた。

整体法による骨盤矯正、ソーマダインによる細胞生理に基づくリンパ療法とペインシフト運動療法による姿勢調整、血菅加圧トレーニング法による血流促進および賦活をメインで施術開始。

頚部から肩、腕にかけてのリンパ調整を行う。

立位時の姿勢指導も行い、親指・内側に重心を意識して立つ脳内イメージを強化させる。

あわせて栄養指導を行い、回復力を向上させるナッツや大豆などのタンパク質やサバなどのEPA・DHA、ブロッコリースプラウトなどのビタミンを多く含む食品の積極的な摂取を指示。

週1回ペースで施術を行い、5週目に日常生活動作の疼痛の減少がみられる。8週目には運動痛が大幅に減少。痛みは多少残存しているが、症状は沈静化の方向へ。

再検査による立位検査での重心位置、日常生活での首と肩のコリ感や鈍痛、運動痛と上半身の可動域の改善、血中酸素濃度の基準値クリア。

業務時での疼痛も沈静し、上半身の鈍痛、運動痛が完全に消失する。

施術開始、約3か月時点で経過順調とする。予後良好により現在定期メンテナンス中。

院長からのコメント

胸郭出口症候群は上半身の疾患の中でも難しい症状の一つです。ご職業が美容師とのことで、長時間の立位の姿勢や前かがみの姿勢など、過度な負荷がかかり続け今回の症状になりました。

姿勢を矯正し胸郭部分に負担のかかりにくい姿勢に戻すことで、想定より早く痛みを沈静化することができました。

もしも胸郭出口症候群でお悩みなら一度ご相談いただけると幸いです。

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