【腸脛靭帯炎】ランニングで膝の外側が痛む関節痛を改善

腸脛靭帯炎で来院された男性（20代/学生）の改善事例をご紹介します。

主訴（来院時の症状）

ランニングの走行中での膝外側の疼痛と運動痛が主訴。膝の屈伸運動の際にも痛みが発生。歩行時での痛みは軽度。

立位の姿勢で右外側への体幹の傾き、腸脛靭帯の硬直、足の裏の外側に肥大したタコを確認。

来院に至るまでの経緯

部活の練習時に膝外側を痛め、安静にするも症状は回復せず。その後、部活の先輩の紹介で当院に来院。現在は練習は中断している。

今まで足のケガは何度か経験しているが膝のケガは初めてであり、回復にどのくらい期間がかかるのか不安を抱えている。大会も控えているので早く治して練習を再開したいと施術を希望。

検査と所見

初回検査結果は以下の通り。

検査結果の分析により、右外側過荷重による過負荷と外側広筋へのスパズム、膝の血流障害と判断。

施術内容と経過

姿勢の改善と靱帯への負担軽減を最優先とした姿勢矯正と膝関節、腸脛靭帯の血流促進・賦活に重点を置いた。

整体法による骨盤矯正、ソーマダインによる細胞生理に基づくリンパ療法とペインシフト運動療法による歩行矯正、血菅加圧トレーニング法による下半身の強化および賦活をメインで施術開始。

大腿部、膝関節、下腿部のリンパ調整と血流促進を行う。

立位時の姿勢指導も行い、特に右下半身を親指側・内側に意識して立つ脳内イメージを強化させる。

あわせて栄養指導を行い、回復力を向上させるナッツなどのタンパク質やサバなどのEPA・DHAを多く含む食品の積極的な摂取を指示。

週1回ペースで施術を行い、約3週目に膝屈伸時の疼痛の減少がみられる。4週目にはランニング時の運動痛が大幅に減少。痛みは多少残存しているが、症状は沈静化の方向へ。

再検査による姿勢検査での右側の重心位置、下半身の柔軟性および安定性の基準値クリア。運動時と日常生活での疼痛も消失し、膝関節運動痛が完全に消失する。

施術開始約1か月時点で経過順調とする。予後良好により現在定期メンテナンス中。

院長からのコメント

今回のケースでは患部の太ももの筋肉、外側広筋が異常に膨隆していました。そのため腸脛靱帯にかなりの負荷がかかっていると推測できましたので、その負担を減らす施術を行いました。

外側にかかりすぎた重心を内側に意識させることで腸脛靭帯への負荷を減らし、早期の回復へと導くことができました。

もしも腸脛靭帯炎でお悩みなら一度ご相談いただけると幸いです。

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