【股関節痛】社交ダンスの左足を上げる動作や着替えと階段の昇降時の歩行痛対策

股関節痛で来院された女性（40代/会社員）の改善事例をご紹介します。

主訴（来院時の症状）

社交ダンスの演技中の一連の動作時に痛みが発生。特に足を上げる時と横移動時の動作の時に痛みが強い。日常生活動作では、椅子から立つ時と階段の昇降、歩行時の痛みが目立つ。スカートをはく際の足を上げる時も痛みが生じている。

ダンス時の痛みは我慢ができているが、動きの時間の経過とともに痛みは増してくる状態。現段階ではダンスは痛みを我慢して継続中。

左足裏外側に肥大したタコを確認。過去に足指の骨折の既往歴あり。

来院に至るまでの経緯

初期は左股関節の違和感からはじまり徐々に痛みへと移行する。痛みを我慢して社交ダンスを継続している状況で、痛みで集中力が低下し動きに精彩を欠いている。そのため精神的なストレスも重なっている。ネット検索で来院。

大きな大会も近いため、プレッシャーやダンスのパートナーにも迷惑をかけたくない気持ちも強く、一日でも早く治して練習に全集中したいと施術を希望する。

検査と所見

初回検査結果は以下の通り。

検査結果の分析により、左外側過荷重による股関節への負荷と足関節のねじれによる不安定症と判断。

施術内容と経過

左右の重心点の安定を最優先とした姿勢矯正と前脛骨筋・足関節部の賦活に重点を置いた。

整体法による骨盤矯正、ソーマダインによる細胞生理に基づくリンパ療法とペインシフト運動療法による姿勢矯正、血菅加圧トレーニング法によるスネの前脛骨筋群から足関節部の賦活をメインで施術開始。下腿部から足先のリンパ調整と血流促進を行う。

立位時の姿勢指導も行い、特に左足側を親指、内側で地面を踏んで立つ意識への脳内イメージを強化させる。

あわせて栄養指導を行い、回復力を向上させる大豆などのタンパク質やサバなどのEPA・DHAを多く含む食品の積極的な摂取を指示。

週3回ペースで施術を行い、約2週目に股関節屈伸時の疼痛減少がみられる。3週目にはダンス時の運動痛全般がほぼ減少。痛みは残存しているが症状は沈静化の方向へ。

再検査による姿勢検査での股関節部の可動域正常化。足関節部の安定性基準値。ダンス時や日常生活での疼痛も消失し、股関節運動痛が完全に回復する。

施術開始約1か月時点で経過順調とする。予後良好により現在定期メンテナンス中。

院長からのコメント

過去に足に何らかの大きなケガの受傷歴があると膝や股関節に後々影響が出できます。また、股関節の痛みでは女性特有の疾患もありますのでそこは注意が必要です。

元々筋力があり姿勢も乱れていない方でしたので、重心の補正に集中すれば股関節の回復は早いと予測はできていました。

筋力が低下しているケースの股関節の障害をいかにスピーディーに改善に導くかが今後の更なる課題です。

股関節の痛みでお悩みなら…

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