【5秒でご案内】症状検索ページもご利用ください

ふくらはぎの腓骨神経トラブルでつま先が上がらない時のセルフケアと通院のポイント

本日の予約状況

こんにちは、福岡市のまえだ整骨院の前田です。最近、急につま先が引っかかるようになったり、足の甲がしびれて歩きにくくなってきて、ふと不安になってこのページにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。もしかすると医療機関で足の神経の麻痺と説明を受けて、自分でもできることを探しているところかもしれません。

こちらのページでは、いわゆる足首が上がりにくくなるタイプの神経麻痺について、自宅でのケアの考え方と、通院でしっかり整えていくべきポイントをお伝えしていきます。

実はこのような神経のトラブルは、適切な評価とケア、そして生活の中でのちょっとした工夫によって、予想以上に回復していくケースも少なくありません。あなたの今の状態に合わせて、何から始めると良いのか、一緒に整理していきましょう。

足首が上がらない、足の甲がしびれるといった症状について詳しく知りたい方は、こちらのページも参考にしてください。腓骨神経麻痺の症状や当院での考え方をまとめています。

院長:前田

このページを読みながら、自分の体でチェックできるポイントを順番に確認してみてください。ひとつずつ整理していくことで、不安が少しずつ減っていくと思います

目次

なぜ足首が上がらなくなるのかをざっくり理解しておく

まず最初にお伝えしておきたいのは、足首が上がらなくなる、つま先が床に引っかかるといった症状が出ているとき、多くの場合はふくらはぎの外側を走る神経がうまく働かなくなっているということです。その神経がうまく動かなくなると、すねの前側や足の甲を持ち上げる筋肉の力が入りづらくなり、結果として歩くたびに足が出しにくくなってしまいます。

ただし「神経が悪い」と聞くと、それだけで重症のイメージを持ってしまいがちですが、実際には原因も程度もかなり幅があります。脚を組む癖や長時間の同じ姿勢、体重のかかり方の偏り、ギプス固定や手術のあと、体重減少による神経の圧迫など、きっかけもさまざまです。そのため、今の状態を正しく把握したうえで、どこから整えていくかを決めていくことがとても大切になります。

特に日常生活の中で、ふくらはぎの外側の骨のあたりを頻繁に圧迫しているような姿勢が続いていると、少しずつ神経への負担がたまり、気づいたときにはしびれや筋力低下が表面化していることもあります。まずは、思い当たる習慣がないかを一度ゆっくり振り返ってみてください。

セルフチェックで今の状態を整理してみる

ここからは、あなたの今の状態をざっくり整理するためのセルフチェックポイントをお伝えしていきます。難しく考える必要はありませんので、椅子に座った状態や立った状態で、できる範囲で確認してみてください。

まず注目したいのは、「どのくらい足首が動かしにくいか」と「どこにしびれや違和感があるか」という二つのポイントです。

足をぶら下げるように座り、片方ずつ足首を上に持ち上げてみて、左右の差がどれくらいあるかを感じてみましょう。明らかに片側だけ持ち上げづらい、力を入れようとしてもスカスカするような感覚がある場合は、筋力低下が進んでいるサインになります。

次に、足の甲、すねの外側、足の指先などを軽く指でなぞったり触ったりしてみて、左右で感覚が違う部分がないかもチェックしてみてください。片側だけ感覚が鈍い、ピリピリする、ジンジンするといった違和感がはっきりある場合は、神経の通り道のどこかで圧迫や炎症が起きている可能性が高いです。感覚の異常は、動きの異常よりも先に出ることもあるので、早めに気づいておきたいところです。

こんな症状があるときは早めに専門家へ

セルフチェックをしてみて、「あれ、思ったよりも動かないな」と感じて少し不安になっている方もいるかもしれません。そういうときほど、一人で抱え込まずに、いったん専門家に評価を任せていただいた方が安心です。

特に、急に足首が持ち上がらなくなった、歩いていて何度もつまずくようになった、しびれが広がっている感じがある、このような場合は早めの相談が大切になります。

整形外科での診断や検査はもちろん重要ですが、実際の歩き方や体重のかかり方、筋力のバランスを細かく見ていくことで、日常生活で気をつけるべき部分や、自宅での運動の優先順位もはっきりしてきます。病院と治療院の両方をうまく活用しながら、「診断」と「ケア」を分けて考えていくイメージを持っていただけると良いと思います。

自宅でできるセルフケアの考え方

では、実際に自宅ではどのようなセルフケアを意識したら良いのでしょうか。ここで大事になるのは、むやみに回数をこなすことではなく、「今の筋力」「神経の状態」「足への負担のかかり方」に合わせて、段階的に刺激を入れていくという視点です。がんばり屋さんほど一気にやりすぎてしまう傾向がありますが、神経のトラブルの場合は少し慎重に進めていく必要があります。

セルフケアの柱としては、足首を動かすための運動、足裏の荷重バランスを整えるための感覚トレーニング、ふくらはぎやすね周りの血流を良くするためのケア、この三つをイメージしておいてください。それぞれを少しずつ組み合わせることで、筋肉だけでなく神経への刺激も適度に入りやすくなります。

足首を動かす基本のエクササイズ

まず取り入れてほしいのは、座った状態での足首の上下運動です。

椅子に浅く腰かけて、片足を軽く前に伸ばし、つま先をゆっくり手前に引き寄せる、そして力を抜く、という動きを繰り返してみましょう。このとき、足首の角度だけを無理に大きくしようとするのではなく、すねの前側の筋肉に少し力が入る感覚を意識してみてください。

もしどうしても自分の力だけでは動かしづらい場合は、手で足の甲を支えながら少しだけ補助してあげても構いません。自力での動きと、他動的な動きを組み合わせることで、筋肉と神経に「ここを使うんだよ」という合図を送り続けるイメージを持ってもらえると良いと思います。反対側と比べながら行うことで、どのくらい差があるのかも分かりやすくなります。

足裏の感覚と体重のかかり方を整える

足の神経トラブルで意外と見落とされがちなのが、足裏の感覚と体重のかかり方です。

ふだん立っているとき、歩いているときに、足のどの部分に体重が乗っているかを意識したことはありますか。多くの方は、外側の小指側にばかり圧が集中していたり、かかとに強く体重をかけてしまっていたりします。

自宅で簡単にできる方法としては、裸足で立って、床に触れている足裏の感覚をじっくり感じる練習があります。かかと、親指のつけ根、小指のつけ根の3点を意識しながら、少しずつ重心を前後左右に動かし、どこで一番安定するかを探してみてください。このとき、意識的に親指側にも体重を流していくようにすると、足首やふくらはぎの使い方が変わってきます。

ふくらはぎやすね周りの血流を高めるケア

神経のコンディションを良くしていく上で、筋肉の血流を整えることもとても大切です。

お風呂上がりなど、体が温まっているタイミングで、ふくらはぎやすねの外側をやさしくほぐすようにマッサージしてみてください。このとき、力任せに押しつぶす必要はまったくありません。むしろ心地よいと感じるくらいの刺激で、皮膚と筋肉を撫でるように触れていくことを意識しましょう。

その時に、すねの外側から足首のあたりにかけて、触ってみて痛みやゴリゴリした感触が強い部分がある場合は、日頃から負担がたまりやすくなっているサインです。毎日少しずつケアを続けることで、筋肉の柔軟性が戻りやすくなり、神経への圧迫も和らぎやすくなります。続けるうちに足の冷え方が変わってきた、という方も少なくありません。

日常生活で「悪化させない」ために見直したいポイント

ここまでセルフケアの大枠をお伝えしてきましたが、もう一つ大切なのが、普段の生活の中で「神経に負担をかけ続けてしまうクセ」を減らしていくことです。

どれだけがんばって運動をしても、同じ姿勢や習慣で常に神経を圧迫してしまっていると、回復のスピードはどうしても落ちてしまいます。少し地味に感じるかもしれませんが、ここを見直すことで、結果的に症状の変化が出やすくなることが多いです。

代表的なのは、脚を組む姿勢、床での横座りやあぐら、長時間の正座、細身のきついズボンなどです。どれも一見すると大したことがなさそうですが、ふくらはぎの外側の骨のあたりをじわじわと圧迫し続ける要因になりがちです。当てはまるものが多い方ほど、まずはここから少しずつ意識して変えていくようにしてみてください。

座り方と仕事中の姿勢を見直す

デスクワークが中心の方の場合、一日の大半を座って過ごしていることも多いです。その中で、知らず知らずのうちに片側のお尻に体重をかけて座るクセがついていたり、つい脚を組んでしまったりすることはよくあります。こうした座り方は、骨盤から太もも、そしてふくらはぎにかけてのラインに偏ったストレスをかけ続けてしまいます。

理想的には、椅子に深く腰かけ、両足を床にしっかりつけた状態で、左右の坐骨に均等に体重が乗っている感覚を目指したいところです。

とはいえ、完璧を目指す必要はありません。まずは「脚を組みっぱなしの時間を減らす」「1時間に一度は立ち上がって数歩歩く」といった小さな行動からで十分です。そうした積み重ねが、神経への負担を減らすことにつながっていきます。

歩き方と靴の選び方のコツ

歩き方のクセも、足首の動きや神経への負担に大きく影響します。

つま先が上がりにくい状態が続いていると、人によっては自分でも気づかないうちに「腰をひねって足を前に出す」「膝を大きく振り出す」といった代償動作が出てきます。これが続くと、腰痛や肩こりなど、別の不調を引き起こす原因にもなってしまいます。

歩くときのイメージとしては、かかとから床に接地し、親指側へと体重をバトンタッチしていく流れを意識してみてください。足の外側ばかりで地面を蹴っていると、どうしてもふくらはぎの外側に負担が集中してしまいます。また、靴はかかとがしっかりホールドされ、つま先に少し余裕があり、底が安定しているものを選ぶと、歩き方も整いやすくなります。

当整骨院では、立位の際に内側、親指で地面を立つように意識することを推奨しています。

転倒を防ぐための工夫

つま先が上がりにくい状態が続いているときに気をつけたいのが、転倒のリスクです。ちょっとした段差やカーペットの端に引っかかって、思わぬけがにつながることもあります。特に外出時は、足元に意識を向けながら歩く習慣をつけておくと安心です。

自宅の中でも、コードが床を這っている場所や、段差の大きい箇所、滑りやすいマットなどがないかを一度チェックしてみてください。心配な場合は、装具やサポーター、場合によっては杖などを一時的に取り入れることで、安全を確保しながらリハビリを進めることもできます。無理に何も使わずに頑張るよりも、「安全に動き続けられること」を優先して考えていきましょう。

治療院でできることと、自宅ケアの違い

ここまで読んで、「自分でできることは分かってきたけれど、それでも本当に良くなるのかな」と不安に感じている方もいるかもしれません。

実際のところ、神経のトラブルは、セルフケアだけで完結させるのではなく、専門的な評価や施術と組み合わせていくことで、よりスムーズに回復を目指しやすくなります。ここでは、治療院での役割と自宅ケアの役割の違いを整理しておきます。

治療院では、姿勢や歩行、筋力バランス、血流、栄養状態などを総合的に評価し、「どこにどのくらいの負担がかかっているのか」を具体的に可視化していきます。そのうえで、神経に負担をかけている要素を減らしつつ、筋肉や血管、細胞レベルのコンディションを整えていく施術を行っていきます。

一方で、自宅ケアは、通院と通院の間の時間をどう有効に使うかという位置づけになります。

検査で原因を細かく見極める

たとえば同じ「足首が上がりにくい」という症状でも、原因がふくらはぎ周りの筋力低下なのか、股関節からの連動の悪さなのか、血流の低下なのか、あるいは栄養バランスの問題が関わっているのかによって、アプローチは大きく変わってきます。症状だけを見て一律に同じ運動をしてしまうと、合っていないトレーニングでかえって疲れてしまうこともあります。

当院では、姿勢分析や自律神経の状態、血液データの傾向なども参考にしながら、「なぜ今この神経に負担が集中しているのか」を細かく見ていきます。原因が整理できると、やるべきこととやらなくて良いことがはっきりし、無駄な不安や焦りも減っていきます。検査に時間をかけるのは、そのためでもあります。

施術と運動と栄養の三本柱

神経トラブルの改善を考えるうえで、施術・運動・栄養の三つをバランス良く組み合わせていくことがとても重要だと感じています。施術によって筋肉や血流、神経の通り道を整え、運動によって筋力や動きのパターンを再教育し、栄養によって体そのものの回復力を底上げしていくイメージです。一つに偏るのではなく、三方向から少しずつ前に進めていく感覚が近いかもしれません。

特に、神経や筋肉の再生には、ビタミンやミネラル、たんぱく質などの栄養が欠かせません。

食事の内容を少し工夫するだけでも、回復の土台づくりがしやすくなります。施術の場では、その方の生活スタイルや血液データの傾向に合わせて、無理のない範囲で続けやすい栄養の取り入れ方も一緒に考えていきます。

回復までのイメージと付き合い方

最後に、多くの方が気になっているであろう「どのくらいで良くなるのか」という点について触れておきます。

神経の回復スピードは、年齢や生活状況、損傷の程度によって本当にさまざまです。数週間から数か月で目に見える変化が出てくる方もいれば、もっと時間をかけてじっくり改善していく方もいます。そのため、何か月と決めつけてしまうよりも、「どのタイミングでどんな変化が見えてくるか」を一緒に確認しながら進めていくことが大切だと考えています。

一番お伝えしたいのは、神経のトラブルは「ある日突然すべてが元通り」になるわけではなく、小さな変化の積み重ねで少しずつ日常が取り戻されていくということです。最初は「つまずく回数が減ってきた」「階段が少し楽になった」といった変化かもしれません。それでも、その小さな一歩一歩が積み重なって、振り返ったときに大きな差になっていることが多いのです。

不安とどう向き合うか

​足が思うように動かない、しびれが続く、といった状態は、身体的なつらさだけでなく、将来への不安も大きくなりがちです。どこまで良くなるのか、このまま歩けなくなったらどうしよう、といった気持ちが頭から離れないこともあると思います。その不安自体はとても自然なものですし、むしろ真剣に自分の身体と向き合っている証拠でもあります。

だからこそ、一人で抱え込まずに、今の状態やこれからの見通しを一緒に整理できる場を持っていただければと思っています。検査や施術を通して体の変化を一緒に確認しながら、今できていること、次に目指すことを共有していくことで、不安は少しずつ「具体的な行動」に変えていくことができます。

通院とセルフケアのバランスをとる

通院の頻度や期間についても、仕事や家事、育児など、それぞれの生活リズムの中で無理のない形を相談しながら決めていきます。慌てて詰め込みすぎても続かなくなってしまいますし、間隔を空けすぎると変化を感じにくくなることもあります。その方にとっての「ちょうど良いペース」を一緒に模索していくイメージです。

治療院での施術にすべてを任せるのではなく、自宅での小さな積み重ねとセットで考えていくことが、結果的に最短の近道になると感じています。今日からできるセルフケアを少しずつ取り入れながら、身体の変化を一緒に確認していきましょう。

おわりに

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。足首が上がらない、足の甲がしびれるといった症状は、実際に経験した人にしか分からない不安やストレスがあると思います。仕事への影響、家族との時間、趣味のスポーツや旅行、いろいろなものが頭をよぎって、つい暗い気持ちになってしまうこともあるでしょう。

ですが、これまで多くの方と向き合ってきた中で感じるのは、「症状そのものよりも、それをどう捉え、どう行動していくか」で、その後の人生の質が大きく変わっていくということです。原因を見極め、やるべきことを整理し、一つずつ実践していくことで、「もう無理かもしれない」と感じていた状態からでも、想像以上に前に進んでいけるケースをたくさん見てきました。

このページでお伝えした内容は、あくまで一般的な考え方やセルフケアのヒントに過ぎません。実際には、お一人お一人の身体の状態や生活背景に合わせて、微調整が必要になります。もし今、不安や疑問が頭の中でぐるぐるしているのであれば、そのまま一人で抱え込まずに、いつでも相談していただければと思います。あなたの身体と真剣に向き合いながら、一緒に最適な道筋を探していきます。

足の神経トラブルでお悩みの方は、専門ページも合わせてご覧ください。あなたの今の状態に近いヒントが見つかるかもしれません。

福岡市にある当院までお越しになられない方へ

遠方にお住まいの方に向けた、ご案内のページを用意しました。当院まで来られないという場合は、一度ご覧になられてみてください。


院長:前田

どんなお悩みもお気軽にご相談ください

住所
福岡県福岡市中央区高砂1-22-6 シャティーヌアイ天神南1F
電話番号
092-526-8682
定休日
木曜日
ご予約・お問い合わせ
050-3645-3688
24時間受付中

気軽にシェアしてください
目次