【種子骨炎】ハイヒールの履きすぎで親指の裏を痛め歩行がつらい症状の対策

種子骨炎で来院された女性（30代/会社員）の改善事例をご紹介します。

主訴（来院時の症状）

日常生活動作、歩行時での親指の疼痛と運動痛が主訴。痛みが強く、ヒールが履けない状態。片足立ちテストは痛みのため患側で制止できない。足指でタオルをたぐる動作でも痛みが増大する。母指球の膨張が確認。

立位の姿勢での頭部前傾が顕著で、足の裏の前側に肥大したタコを確認。

来院に至るまでの経緯

日常生活動作の中で足の親指の裏に痛みを徐々に感じ始める。痛みを我慢して仕事を続けていたがヒールが履けない状態になり、医療機関を受診し種子骨炎と診断。その後知人の紹介で当院に来院。

病院ではヒールを履くことをやめるよう指導を受けるも、ヒールを履くことを諦めたくはなく、可能性に賭けたいと願い施術を希望。

検査と所見

初回検査結果は以下の通り。

検査結果の分析により、前方荷重による指関節過負荷と血流障害と判断。

施術内容と経過

歩き方の矯正を最優先とした歩行矯正と指関節部の血流促進・賦活に重点を置いた。

整体法による骨盤矯正、ソーマダインによる細胞生理に基づくリンパ療法とペインシフト運動療法による歩行調整、血菅加圧トレーニング法による筋力強化および足部の賦活をメインで施術開始。

ふくらはぎから足関節部、指関節部のリンパ調整を行う。

ヒールを履いていない立位時の姿勢指導も行い、かかと側に重心を意識して立つ脳内イメージを強化させる。

あわせて栄養指導を行い、血流促進を向上させるナッツや大豆などのタンパク質やサバなどのEPA・DHA、ブロッコリースプラウトなどのビタミンを多く含む食品の積極的な摂取を指示。

週1回ペースで施術を行い、約5週目に歩行時の疼痛の減少がみられる。8週目には日常生活動作の運動痛が大幅に減少。痛みは多少残存しているが、症状は沈静化の方向へ。

再検査による姿勢検査での重心位置、足つかみ力、血中酸素濃度の基準値クリア。運動時と日常生活での疼痛も消失し、指関節運動痛が完全に消失する。

施術開始約3か月時点で経過順調とする。予後良好により現在定期メンテナンス中。

院長からのコメント

親指の裏の皮膚が大きく膨らんでいたため、荷重がかかりすぎていると推測し、その部位に負担をかけないための矯正を行いました。

ヒールを履くとどうしても親指の部位に負荷がかかります。本来はヒールを履かないことが理想なのですが、ご本人がそれは避けたいとのことでしたので、そのご意向も組み、可能な範囲でのベストの対処法で行いました。

今後定期的なメンテナンスが必須にはなりますが、ヒールを履き続けることは可能になります。

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