【肋間神経痛】脇腹の肋骨あたりがズキズキ痛む神経痛の対策

肋間神経痛で来院された男性（50代/会社員）の改善事例をご紹介します。

主訴（来院時の症状）

着替え中に体をひねる動作で起こる脇腹や肋骨周辺の鈍痛と運動痛が主訴。ラジオ体操のような身体を横に曲げる動きや体幹をねじる動きの時にも痛みが発生する。特に起床時の体を起こす際の動作の痛みが最も強い。

咳とくしゃみの時にも患部に響く鈍痛あり。立位の姿勢で右前側への体幹の傾きを確認。

来院に至るまでの経緯

何気ないストレッチを軽く行っていた時に違和感を感じ、徐々に運動痛へと移行する。最初は肋骨の骨折を疑い医療機関を受診するも異常なしと診断。

原因がよく分からずそのままシップなどで様子を見ていたが、痛みが日に日に強くなりネット検索で来院。

何とも言えない不快な鈍痛のため、早く治してスッキリしたいと施術を希望。

検査と所見

初回検査結果は以下の通り。

検査結果の分析により、右外・前側過荷重による過負荷と肋間筋へのスパズム、血流・神経障害と判断。

施術内容と経過

姿勢の改善と肋骨部への負担軽減を最優先とした姿勢矯正と頚部と肩の血流促進・賦活に重点を置いた。

整体法による骨盤矯正、ソーマダインによる細胞生理に基づくリンパ療法とペインシフト運動療法による歩行矯正、血菅加圧トレーニング法による体幹の強化および賦活をメインで施術開始。

首と肩のリンパ調整と血流促進を行う。

立位時の姿勢指導も行い、特に右半身を親指側・内側に意識して立つ脳内イメージを強化させる。

あわせて栄養指導を行い、回復力を向上させるナッツなどのタンパク質やサバなどのEPA・DHAを多く含む食品の積極的な摂取を指示。

週1回ペースで施術を行い、約3週目にデスクワーク中の疼痛の減少がみられる。5週目には起床時痛、着替え時の運動痛が大幅に減少。痛みは多少残存しているが、症状は沈静化の方向へ。

再検査による姿勢検査での右側の重心位置、頚部と体幹の可動域および神経伝達機能の基準値クリア。業務時と日常生活での鈍痛、運動痛も消失し、肋間運動痛が完全に消失する。

施術開始約2か月時点で経過順調とする。予後良好により現在定期メンテナンス中。

院長からのコメント

肋間神経痛は姿勢から痛みを引き起こすことも多い症状ですが、帯状疱疹などの病気との鑑別も重要です。

今回のケースでは医療機関での検査では問題がありませんでしたが、帯状疱疹が痛みを引き起こしていたケースはこれまでにかなり多く見てきました。

そのため肋間神経痛は安易に姿勢と決めつけず、そのような可能性も見越した注意すべき症状の一つでもあります。

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